硬度といっても文字通り”水の硬さの度合い”ではありません。
実際には「1㍑当たりの水に含まれるカルシウムとマグネシウムの含有率」のことで、炭酸カルシウムの量(単位:mg)に換算されて算出されるのだそうです。
う~ん、そういわれてもいまいちよくわかりません。
いやまったくと言っていいほどわからない。
ともあれここでその換算方法を詳しく説明してもしょうがないので、シンプルに硬度の違いだけで軟水・硬水を分けてみます。
分け方はそれこそいろいろあるんですが、比較的よくある分け方としては、以下の感じになります。
とはいえ、私たちが暮らしている日本の水はほとんどが軟水です。
だから私たちは小さいころから知らず知らずのうちに軟水に親しんでるんですね。
それゆえ日本のウォーターサーバーの水はほとんどが軟水なんです。
軟水は和食文化とも密接につながっています。
というのも軟水には素材の香りや素材本来の味を引き出す力があるからだそうです。
だからダシに代表されるような奥深い”和食”文化が年月をかけてじっくりと育ってきたんでしょう。
緑茶なども軟水の方が香りを引きだたせてくれたり、コーヒー・紅茶などは豆本来の香りを楽しむことができたりすると言われてます。
これに対してヨーロッパの水は硬水が多いです。
有名どころのエビアンなんかは硬度304mgですからバリバリの硬水ですね。
(日本の水は30mg~70mg程度)
個人的には硬水はあまり好きぢゃぁありません。
のどを通るときにどことなくひっかかるような感覚がどうにも馴染めないんですよ。
しかし”深み”のある味を楽しみたいなら…たとえばエスプレッソなんかは硬水を使った方がぐっと深い味わいを引き出してくれるんだそうです。
だからイタリアやスペインなんかではコーヒーと言えばエスプレッソなのかも。
(欧州のパンがうまいと言われるのは塩の違いもあるけど生地に混ぜる水が硬水だからという話もあります)
硬度の違いによって水を飲み比べてみるのもいいかもしれませんね。